【生き方に迷う若者へ】20代の「泥臭い経験」は、一生の資産に変わる。自分の人生の土台となる仕事
「無駄な苦労は避けて通りたい」――。効率性を重視するタイパ(タイムパフォーマンス)が至上命題となった現代、20代の皆さんが焦燥感を抱くのは無理もありません。でも焦らなくて大丈夫。人生を自分らしく歩くのを助けてくれるのは、安直な目先のテクニックではなく、じっくりと築き上げ今後一生、あなたを支えてくれるキャリアの「土台」です。
私自身(社長)は新卒で建設会社に就職し、土木の現場監督として泥にまみれ、必死にもがいていましたが、今振り返れば、あの「泥臭い経験」こそが今の自分を支える最強の資産になっています。20代での学びは、のちの人生を豊かにする土台そのものです。
急がば回れ。一見遠回りに見える「泥臭さ」を、いかにして普遍的な知恵へと昇華させるべきか。人生の土台を築くための4つの本質的な思考法を、実体験を交えてお伝えします。
【本質1】「トラクター」を操る前に「鍬(くわ)」の理屈を知る
現代の仕事場には、便利なツールや効率化のシステムが溢れています。しかし、それらはあくまで「手段」に過ぎません。ここで一度、野菜作りを例に考えてみましょう。
かつて、土を耕すのは「熊(レーキ)」や「鍬(くわ)」を使ったコツコツとした手作業でした。今は「トラクター」で一気に効率化できます。しかし、大切なのは「なぜ土を耕すのか」という根本的な目的を理解しているかどうかです。
「野菜をおいしく育てる」という本質的な目的と、そのために土をどう整えるべきかという理屈が分かっていれば、道具がトラクターから別の最新機器に変わっても、あるいは道具が一切使えない状況に陥っても、あなたは良質な成果を出し続けることができます。
「根本が分かっていれば能力がつく。だから本質を勉強してほしいね。」
ツールに振り回されるのではなく、仕事の「なぜ」を突き詰める。この姿勢が、将来的な応用力と、時代に左右されない真の実力を生むのです。
【本質2】現場の「使い走り」こそ、人間力を磨く最良の教科書
キャリアの初期、私は建設現場で「現場代理人」の見習いとしてスタートしました。といっても、最初は名ばかりです。職人の親方や下請けさんからは「おい、あれ持ってこい!」「これ運んどけ!」と、小遣い走りのように扱われる日々でした。
しかし、この「使い走り」の期間にこそ、教科書には載っていない「現場感覚」と「人間力」が詰まっていました。
- 「現場のリアル」を五感で知る: 道具を運び、現場を這いずり回ることで、物事がどう動いているかという手触り感が身につきます。
- 調整力という武器: 私が20代の頃、天竜川の橋梁工事に携わった時のことです。上司である管理技術者が、発注者である役所の人といきなり激しい喧嘩を始めてしまいました。板挟みになった私は、必死に間に入り、双方の言い分を聞いて場を収めました。こうした泥臭い「人間同士の調整」こそが、のちに1級土木施工管理技士として大きな現場を動かす際の、何よりの訓練になったのです。
昼間は現場で叱られ、夜はパソコンの使い方も分からないまま、必死にキーボードを叩いて深夜まで書類を作る。こうした「摩擦」に耐える経験が、次のステージへ進むための、文字通り「パスポート」となります。
【本質3】時代に左右されない、崩れないキャリアの条件
最近ではSNSでの配信がバズったり、外的要因で一時的に注目を浴びる「若き成功者」も少なくありません。しかし、もしそこに論理的な裏付けや、実務に裏打ちされた土台がなければ、その成功は非常に危ういものです。
インスタグラムでの「たまたまのバズリ」で得たフォロワーや売上は、プラットフォームの仕様が変われば一瞬で消え去ります。そこに「なぜバズったのか」「次はどう仕掛けるか」という本質的な戦略(土台)がなければ、その先の展開は望めません。
一方で、泥臭い経験を通じて土台を築いた人は、一時的な流行に左右されません。たとえ状況が変わっても、ゼロから再び積み上げることができるからです。20代・30代で一時的に成功することよりも、外的要因が消えても残る「持続可能な実力」を蓄えること。それこそが、将来の自分を守る有効な手段なのだと私は考えます。
【本質4】「500万円の損失」も成長の糧に変える、誠実さと解決力
仕事に失敗はつきものです。私が20代でサラリーマンの頃、杭の打ち込み高さを間違え、会社に500万円もの損害を出してしまったことがあります。目の前が真っ暗になり、逃げ出したくなるような大失敗でした。
しかし、その絶望的なトラブルの中で学んだことがあります。それは、以下の3つの誠実な向き合い方です。
- 隠さず、すぐに謝りに行くこと。
- 逃げずに、そこからどうリカバリーするか必死に考えること。
- 「どんなトラブルにも、必ず解決策はある」という確信を持つこと。
失敗した瞬間は「地獄」のようですが、それを乗り越えた経験は「くじけない心」という最強の武器に変わります。500万円を失ったことよりも、その後の解決プロセスで得た「自信」の方が、私の人生においては遥かに価値がありました。
「若いころの失敗が今の力になってる。すぐ謝りに行く。隠さない。で、解決策があるっていうことが後で分かる。」
トラブルを経験値に変えられる人は、どんな現場でも重宝されます。失敗を恐れるのではなく、失敗への向き合い方を磨くこと。それがあなたを、真に信頼されるビジネスパーソンへと育て上げます。
結び:今の苦労を「未来の自分」への投資に変えるために
20代での勉強と苦労は、決してあなたを裏切りません。現場での葛藤、人間関係、そして手痛い失敗。それらすべては、数年後にあなたが大きな花を咲かせるための肥沃な栄養となります。
本を読み、知識を蓄えることも大切です。しかし、その知識を「現場の泥」と掛け合わせたときに初めて、それはあなただけの血肉となります。1級土木施工管理技士のような難関資格に挑むことも、誰もが嫌がる調整役に回ることも、今となれば、すべては地続きの「土台作り」でした。
今の苦労を「未来の自分への投資」だと捉え直したとき、あなたのキャリアは、もう二度と崩れることのない強固なものへと変わり始めるはずです。
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