【応募者への手紙 第1回】農業は楽ではない。だからこそ、人を守り育てる覚悟を持って続けています。
この記事は、あったか農場のポッドキャスト『応募者への手紙』第1回の内容をもとに再構成したものです。農業は体力的にも、自然相手の不安定さの面でも楽な仕事ではありません。けれど、あったか農場はその現実を隠さず、人を雇い、育て、守る事業として農業に向き合っています。
農業で働く前に知ってほしい、あったか農場の正直な話
あったか農場では、ポッドキャストを通じて、求人票だけでは伝わりにくい現場の空気や、働く人の本音を少しずつお届けしています。
第1回で話したのは、「農業は楽ではない。だからこそ、人を守り育てる覚悟を持って続けています。」というテーマです。
農業に興味がある方の中には、どこかでこんな不安を持っている方もいるかもしれません。
体力的にきついのではないか。
収入は安定するのだろうか。
自然相手の仕事は、思い通りにいかないことばかりなのではないか。
未経験から入って、本当に続けられるのだろうか。
こうした不安は、決して間違っていません。むしろ、農業を仕事にする前に、一度きちんと考えておいた方がいいことだと思います。
この記事では、あったか農場で働くことを少しでも考えている方に向けて、農業の現実と、私たちがその現実にどう向き合っているのかをお伝えします。無理に応募をすすめるための記事ではありません。読んだ方が、自分に合うかどうかを静かに考えるための記事です。
農業は、体力だけでなく「思い通りにならなさ」と向き合う仕事です
農業には、体力的なきつさがあります。
暑い日も、寒い日も、畑に出る日があります。体を使う作業もあります。慣れるまでは、想像していた以上に疲れることもあるかもしれません。
でも、農業の大変さは体力だけではありません。
もうひとつ大きいのは、自分の力をはるかに超えた自然に向き合うことです。天候、気温、雨、風、季節の進み方。人がどれだけ計画しても、自然はその通りには動いてくれません。
思い通りに育たないこともあります。予定していた作業が変わることもあります。準備をしていても、予想外のことが起きることもあります。
農業で働くというのは、ただ作業をこなすことではありません。自然に振り回されながらも、その日の状況を受け止め、できることを探し、次の一手を考える仕事です。
だからこそ、あったか農場で一緒に働く人には、「自然相手だから仕方ない」で終わらせるのではなく、「では、今できることは何か」と考えられる人であってほしいと思っています。
大きく儲かる仕事ではない。でも、価値のない仕事ではありません
農業は、労力に対してものすごく大きな利益が出る仕事かと言われると、そうとは言い切れません。
もちろん、うまく作物を育てることができ、市場でよい価格がつくこともあります。努力や工夫が成果につながる場面もあります。
けれど、アイデアや仕組み次第で短期間に大きな利益を上げられる業界と比べると、農業は少し違います。作物はすぐには育ちません。自然条件にも左右されます。手間も時間もかかります。
だから、農業を「楽に稼げる仕事」として見ている方には、もしかしたら合わないかもしれません。
一方で、農業には、目に見える手触りがあります。自分たちが育てたものが誰かの食卓に届くこと。季節ごとの変化を感じながら働くこと。チームでひとつの作物を育てていくこと。
それは派手ではないけれど、暮らしの根っこに近い仕事です。
あったか農場の理念には、「食で心を豊かに」という言葉があります。求人ページにも、消費者、従業員、地域や事業者との関係を大切にしながら、農業を通じて豊かさを届けることを書いています。
農業は、簡単に大きく儲かる仕事ではないかもしれません。けれど、人の暮らしに必要なものを、毎年、毎季節、積み重ねて届けていく仕事です。
不安定さを、個人の根性だけに任せないために
農業には不安定さがあります。
これは、きれいごとではなく本当のことです。天候や自然環境によって、売上が大きく変わることもあります。うまく育てられた年もあれば、思うようにいかない年もあります。
あったか農場では、その不安定さに対して、収入保険に入るという選択をしています。
保険ですので、掛け金は必要です。決して小さな負担ではありません。それでも、前年の売上を大きく下回った場合に、その一部を補える仕組みを持っておくことは、会社として大切な備えだと考えています。
なぜそこまでするのか。
それは、あったか農場が個人事業として「自分だけが食べていければいい」と考えているわけではないからです。
通年でスタッフを雇用する法人として、自然環境がどうであっても、そこで働く人の雇用を守る責任があります。
もちろん、保険があればすべて安心というわけではありません。農業の不安定さがなくなるわけでもありません。
それでも、不安定さをただ受け身で抱えるのではなく、会社としてどう備えるかを考える。その姿勢を、あったか農場は大切にしています。
未経験の人を、時間をかけて農業の仕事へ迎える
求人ページでは、あったか農場が未経験の方も対象にしていること、そして段階的に学べる仕組みを整えていることが紹介されています。
たとえば、インターン期間や試用期間を通じて、実際の作業を経験しながら、自分に合うかどうかを確かめていく流れがあります。入社後はOJTや研修を通じて、農作業の基礎だけでなく、現場の動きやチームでの課題解決も学んでいくことになります。
これは、誰でも簡単にできるという意味ではありません。
むしろ、農業を仕事にするには、体力も、粘り強さも、周囲と協力する力も必要です。求人ページにも、チームで協力しながら働ける方や、体力に自信のある方が求める人物像として挙げられています。
ただ、最初からすべてできる必要はありません。
あったか農場が見ているのは、今すぐ完成された人かどうかではなく、これから学び、育ち、いつか現場を支える人になっていけるかどうかです。
農業を、単なる作業ではなく仕事として覚えていく。自分だけでなく、チーム全体を見られるようになる。将来的には現場を任される立場を目指していく。
そうした成長を、時間をかけて一緒につくっていく場所でありたいと考えています。
音声では、この記事では書ききれなかった現場の空気感もお話ししています。声の雰囲気も含めて知りたい方は、ぜひこちらも聞いてみてください。
Spotifyで聴く:https://open.spotify.com/episode/2Tl5EtX7W8fJbanIGrdvno?si=2ff7d83a519d42b5
楽ではない仕事を、意味のある仕事として続けていく
あったか農場は、農業のよい面だけを伝えたいわけではありません。
大変なこともあります。思い通りにいかないこともあります。体を使う仕事ですし、自然相手の難しさもあります。収益も、毎年同じように安定するとは限りません。
それでも、私たちはこの仕事を続けています。
作物を育てること。食を届けること。スタッフの雇用を守ること。未経験の若い人が、農業を学び、自信と誇りを持って育っていける環境をつくること。
それらは、簡単ではないからこそ、会社として向き合う意味があると考えています。
もしあなたが、農業に少しでも興味を持っているなら、まずは「自分はこの現実をどう感じるだろう」と考えてみてください。
自然に向き合う仕事がしたい。
体を動かして働くことに抵抗がない。
一人で完結する仕事より、チームで積み上げる仕事に惹かれる。
楽ではない仕事でも、誰かの暮らしにつながる仕事に意味を感じる。
そんな思いが少しでもあるなら、あったか農場の考え方を、もう少し知ってもらえたらうれしいです。
急いで応募を決めなくても大丈夫です。まずは、会社の価値観や働き方を知り、自分に合うかどうかを考えてみてください。
あったか農場で働くことに興味がある方は、こちらの採用情報もご覧ください。
採用情報を見る:https://www.attakanoujyou.jp/news/?mode=detail&article=70