【応募者への手紙 第4回】あったか農場が新入社員にまず伝える、農業より前に大切なこと
この記事は、あったか農場のポッドキャスト『応募者への手紙』第4回の内容をもとに再構成したものです。農業の技術は後から学べる。まず育てたいのは、仕事に向き合う根っこという話をしています。
農業の前に、仕事の根を育てる。未経験からあったか農場で働くということ
あったか農場のポッドキャスト第4回では、「農業の前に、仕事の根を育てる」というテーマで話しました。
農業の会社に入ると聞くと、まず覚えるのは種まきや収穫、トラクターの扱い方、野菜の育て方だと思うかもしれません。もちろん、それらは大切です。けれど、あったか農場が新しいメンバーを迎えたとき、最初に見ているのは農業の知識や技術だけではありません。
求人票には書ききれない、働くうえでの土台。そこを知ってもらうことで、応募を考えている人が「自分はここで働く姿を想像できるか」を少し立ち止まって考えられたらと思っています。
あったか農場がしているのは、農作業ではなく、農業の経営です
あったか農場の仕事は、ただ農作業をすることではありません。農業という舞台で、事業を運営していく仕事です。
野菜を育て、収穫し、出荷し、チームで現場を回していく。季節や天候に左右されながらも、仕事として責任を持ってやり遂げていく。その中では、農業の技術だけでなく、仕事に向き合う姿勢がとても大切になります。
だから新入社員には、まず挨拶、返事、分からないことの確認、メモを取ること、時間や期限を守ることを大切にしてもらいます。
どれも特別に難しいことではありません。けれど、簡単に見えることほど、その人の姿勢が出ます。素直に受け取れるか。謙虚に教わることができるか。今までの自分のやり方と違っても、必要なら変わっていけるか。
あったか農場で育っていくためには、そこが最初の大事な入口になります。
未経験でいい。でも、受け身のままでは伸びにくい仕事です
農業の経験がないこと自体は、問題ではありません。求人ページでも、未経験者や第二新卒、異業種からの転職を歓迎し、段階的に学べる研修やOJTの仕組みを整えていることを伝えています。
ただし、「未経験でも大丈夫」という言葉は、「何もしなくても大丈夫」という意味ではありません。
農業には、マニュアルにできることと、どうしても言葉にしきれない経験値があります。だから、現場で見て、聞いて、自分の中に吸収していく力がなければ、本当の意味では伸びていきません。
分からないことをそのままにしない。教えてもらったことをメモする。先輩の動きを見て、なぜそうしているのか考える。注意されたときは、次の行動を変えていく。
そうした姿勢がある人にとって、農業は少しずつ深くなっていく仕事です。一方で、「農業の会社に入ったのだから、農業だけ教えてもらえればいい」と感じる人にとっては、あったか農場の期待は少し高く感じるかもしれません。
最初の研修期間は、お互いを確かめる時間でもあります
あったか農場では、最初の基本を身につける期間をとても大切にしています。
それは、会社が人を選ぶためだけの時間ではありません。新しく入る人にとっても、自分がこの仕事に向き合っていけるかを確かめる時間です。
農業は、自然を相手にする仕事です。予定通りにいかないこともあります。体力が必要な場面もあります。季節によって忙しさも変わります。だからこそ、日々の基本行動や周囲とのコミュニケーションが、後から大きな差になります。
求人ページでは、インターン期間や試用期間、週次ミーティング、入社後研修など、段階的に成長していく仕組みも紹介しています。今回のポッドキャストで話した「仕事の根」は、そうした仕組みのいちばん下にある考え方です。
音声では、この記事では書ききれなかった現場の空気感もお話ししています。声の雰囲気も含めて知りたい方は、ぜひこちらも聞いてみてください。
Spotifyで聴く:https://open.spotify.com/episode/3g7BFdlceEFK8pkEiDQi6k?si=994c9260c05f4d13
人を、作業者ではなく未来の仲間として育てたい
あったか農場がここまで基本に時間をかけるのは、新しく迎える人を単なる作業者や労働力として見ていないからです。
新入社員は、入社してすぐに会社の売上に大きく貢献できるわけではありません。それでも会社は、給与を払い、先輩社員や社長が時間を使い、できていないことがあれば伝え、定期的に振り返ります。
それはコストでもあります。けれど、私たちはそれを「人という財産への先行投資」と考えています。
農業の知識や経験は、後から学ぶことができます。でも、それを自分のものにしていく姿勢が育っていなければ、どこかでつまずいてしまうかもしれません。若いうちに、自分の価値観や行動を見つめ直し、変える力を育てること。それが、将来あったか農場を支える人材になるための土台だと考えています。
見えない根が伸びるから、見える成長がある
ポッドキャストの中では、トウモロコシの根の話もしました。
地面の上に大きく伸びるトウモロコシは、土の下にも同じ長さだけ根を張っています。見えている茎や葉だけでなく、見えない根っこの部分があるから、まっすぐ伸びていくことができる。
人の成長も、それに近いのかもしれません。
農業の知識、技術、経験は、外から見えやすい成長です。でもその下には、挨拶をする、返事をする、確認する、メモを取る、時間を守る、素直に学ぶ、謙虚に受け取る、自分から動くという、見えにくい根があります。
あったか農場で働くことは、楽なことばかりではありません。自然の中で働く大変さもあります。チームで仕事をする難しさもあります。自分の未熟さに向き合う場面もあると思います。
それでも、働くことを通じて自分の根を育てたい人。農業を仕事として学び、将来はチームや会社を支える側に成長していきたい人。そういう人と私たちも出会いたいと思っています。
すぐに応募を決めなくても大丈夫です。まずは、あったか農場がどんな考え方で人を育てようとしているのかを知ってください。そのうえで、「この価値観、少し分かるな」と感じた方とは、いつかお話しできたら嬉しいです。
あったか農場で働くことに興味がある方は、こちらの採用情報もご覧ください。
採用情報を見る:https://www.attakanoujyou.jp/news/?mode=detail&article=70