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静岡県浜松市の野菜直売所「あったか農場」

生産品目

今の時期の野菜たち

篠原たまねぎ

12月下旬~8月

海の風と砂を活かした「篠原たまねぎ」

あったか農場がある浜松市・篠原(しのはら)地区では、昔からたまねぎが作られてきました。遠州灘からの海風に乗って運ばれる「ミネラル」と、中田島砂丘に続く水はけ抜群の「砂地」。この2つの条件が美味しいたまねぎを作る最高の舞台となります。

日本で一番早く採れる「篠原たまねぎ」

温暖な気候で日照時間が日本一の「浜松」はたまねぎがとっても良く育ちます。篠原に代々続く農家の方々は昔からその特徴に着目し、並々ならぬ努力と熱意によって「(全国の産地の中で)一番はやいタイミングに収穫できる」種を作りあげてくださいました。代表的な玉ねぎの産地は北海道(8月頃~収穫)、佐賀県(2月頃~収穫)、兵庫県(5月頃~収穫)が有名。それに対して「篠原たまねぎ」は日本で一番早く、12月下旬~収穫が始まります。全国的にもいち早く春の訪れをお届けできるたまねぎとして高い評価をいただいています。

あったか農場のたまねぎ作り

美味しいたまねぎを作るため、土づくりの基本となる「堆肥」を自分たちで作っています。あったか農場の堆肥場では野菜の収穫後に残る茎や葉、浜名湖のしらすや魚介の殻など、捨ててしまうはずの有機物を活用し、土に混ぜ込んで微生物の力を引き出しています。微生物が有機物を分解する事によって土がフカフカになるのでたまねぎが土から栄養を吸収しやすくなり、美味しいたまねぎができます。

作っている場所:しのはらの畑(おもに浜松市中央区(旧西区)篠原町・坪井町・馬郡町)
栽培面積:410アール(約200トン)

たまねぎの植え付け~収穫まで


苗そだて(8月下旬-9月下旬ごろ):種をまいて苗になるまでの、最もか弱く繊細な時期は「苗場」という場所で特に手厚く見守り管理します。いわばたまねぎの子の幼稚園のような場所です。


植え付け(9月下旬-11月中旬ごろ)たまねぎ用の畑では苗そだてと並行して土づくりを丹念におこないます。苗が無事に育つと、いよいよ畑に1本1本手で植え付けます(定植)。しっかりと根付くまで、台風や大雨に流されないよう塩害にあわないよう、天気予報とにらめっこしながら見守ります。


育成管理9月下旬-翌年2月下旬ごろ:たまねぎは実は病気にかかりやすいデリケートな野菜。もっと水が欲しいのか、栄養は足りているのか、毎年異なる畑の状態をよく観察し試行錯誤しながら育てています。


収穫(12月中旬-翌年4月中旬ごろ)たまねぎの大きさを手の感触で確かめながらタイミングを見極めて収穫します。この時期はほとんど毎日、10人くらいのあったか農場スタッフが篠原地区のたまねぎ畑で収穫をしいます。毎年200トンのたまねぎを採ります。

葉切り根切り(収穫と並行作業):たまねぎの「葉っぱ」と「根っこ」を鎌(かま)で切り落として、玉の状態にします。(シーズン初めの「超初物」は特別に『葉付き』のまま販売しています)

出荷作業の様子


選別(収穫と同時期):畑から運ばれてきたたまねぎを「たまねぎ選別機」と「人の目」とハイブリッドで大きさや品質ごとに仕分けします。たまねぎシーズンのあったか農場はたくさんの出荷作業スタッフと選別機の音でにぎやかです。


袋詰め:直売所(おにおんハウス)や無人販売スタンド(高林・高塚)、スーパーで販売する普段使いのたまねぎは、ネットや袋に詰めて売り場に並びます。


箱づめ:贈答用・地方発送・オンライン注文や、市場出荷用は段ボールに入れます。

篠原たまねぎの「種」を守るために


たまねぎの母球そだて
:2012年、経験ゼロから農業を始めた社長に、先輩のたまねぎ農家さんは貴重な種を分けてくださいました。その種をもとに毎年たまねぎを作らせていただいてます。作ったたまねぎから特に品質の良い個体を厳選し、来年まく種を採るために母球(ぼきゅう)として育てます。


交配(受粉):たまねぎの母球は小さな花のかたまり。蜜にさそわれてやってきた蜂や昆虫さんの体についた花粉がめしべについて受粉するとたまねぎの種ができます。あったか農場では地元浜松の養蜂家さんにご協力いただいて交配しています。


種取り(6月下旬-7月下旬):母球にできた種を丁寧にとります。この種は次世代の篠原たまねぎになる命のもと。私たちたまねぎ農家にとって最も重要な宝物です。


種まき(8月下旬-9月下旬ごろ)こうして採った種を苗場にまき新しいたまねぎを育てます。この地域で代々受け継いできた「篠原たまねぎ」をこうしてずっと作り続けていきたいです。

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